公益社団法人日本経営工学会
Last Update: 2024/4/18

公開シンポジウム「経営工学ビジョン」

日本経営工学会,日本技術士会 経営工学部会,日本 IE 協会 連携事業/CPD, CPE 発行対象事業

 2009 年に横幹連合会長の木村英紀氏による「ものつくり敗戦」,妹尾堅一郎氏による「技術力で勝る日本が,なぜ事業で負けるのか」,2010 年には戸堂康之氏による「途上国化する日本」,2011 年には八卷直一先生による「日本的マネジメントの感性」など,日本の枠組みを問題視する著書が目についてきました.また,産官学がグローバル社会の進展する環境下において,従来の枠組みの見直しを求める流れが本格化しております.「工学と経営の融合による価値創造」をキャッチフレーズとしている経営工学が果たす役割はますます重要になってきているにもかかわらず,世の中はその流れに従っている気配が見えていません.従来の日本企業の負け組が従来の枠組みの中でIT 投資を進めてきたのに対し,欧米企業の勝ち組は新しい枠組みへのIT 投資を進めてきたことに学ばなければなりません.
 このたび,2012 年11 月17 日(土),18 日(日)に開催される日本経営工学会秋季研究発表大会に引き続く形で,公開シンポジウムを設定させていただきました.日本IE 協会,日本技術士会経営工学部会とともにそれぞれから見た経営工学ビジョンについて作成いたしました報告書「経営工学ビジョン2050」についてご意見,ご批判を賜り,より多くの会員に賛同いただける経営工学ビジョン策定に向けてバージョンアップさせてゆきたいと考えております.今回のシンポジウムではシリコンバレーでの起業を成功させるとともに,シリコンバレーに進出する多くの日本企業のコンサルタントを経験され,しかも若くして北カリフォルニア日本商工会議所会頭も務められた石井正純氏にご講演いただくとともに,「経営工学ビジョン2050」への意見を賜る機会としたいと考えております.経営工学の将来についてご関心をお持ちの多くの先生,学生,社会人の方々の参加を願っています.

 

開催場所:
大阪工業大学大宮キャンパス研修センター (大阪市旭区中宮5 丁目16-29)
開催日時:
2012 年11 月18 日(日)14:50–16:50(16:50–17:30 茶話会)
参加資料代:
1,500 円(講演資料とJIMA 版「経営工学ビジョン2050」報告書)
参加方法:
当日参加可能ですが,事前にお名前とご所属をE-mail にて末尾記載の申込み先まで,件名を「公開シンポジウム・経営工学ビジョン参加申し込み」としてお知らせいただければ幸甚です.

 

シンポジウム講演(14:50~15:30)
 
「イノベーションは日本を救うのか?」
石井正純氏(AZCA, Inc. 代表取締役社長)

【講演者略歴】
1972 年東京大学工学部計数工学科卒業後,1976 年日本IBM からスタンフォード大学大学院に留学,コンピュータサイエンス修士号取得.1981 年McKinsey & Company 社に入社,日米欧の主要クライアントに対し,多角化戦略,海外戦略などの分野で経営コンサルティング活動を行う.1985 年シリコンバレーにAZCA, Inc. を設立.以後,主にハイテク分野における日米企業の新規事業展開や戦略的提携の支援を行っている.最近は特に「グローバル市場における日本企業の成長戦略およびグローバル人材の育成」を主なテーマとして仕事を続けている.AZCA を主宰する一方,2004 年ベンチャーキャピタル会社Noventiにマネジングディレクターとして参画,シリコンバレーにおける新エネルギー・環境分野のベンチャー投資,事業開発も積極的に行っている.2005 年より静岡大学工学部大学院,2012 年より早稲田大学ビジネススクールの客員教授.2006 年よりPARC(Palo Alto Research Center)のSenior Executive Advisor 兼任.また,現在,北加日本商工会議所(2007 年度は会頭)およびJapan Society of Northern California の理事を兼任.新聞,雑誌での論文発表および日米各種会議,大学等での講演多数.

シンポジウム討論(15:35~16:50)
 
15:35–15:45  提言1:JIMA 版「経営工学ビジョン2050」
15:45–15:55  提言2:日本技術士会経営工学部会からの「経営工学ビジョン2050」
15:55–16:00  提言3:日本IE 協会からの「経営工学ビジョン2050」 
16:05–16:50  討 論:講演と提言1–3に対する若手研究者・実務家との意見交換
茶話会:参加者によるフリートーキング(16:50–17:30)
 

 

問合せ先・参加申込み先:
大阪工業大学工学部技術マネジメント学科 皆川 健多郎
  電話06-6954-4318 minagawa@dim.oit.ac.jp

 

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