第27期 第5回理事会だより

第27期理事会の第5回会合が平成16年3月29日(月)、青山学院大学 総研ビル 3階11会議室にて開催され、理事12名、監事2名が出席しました。

議事録署名人として石井和克氏、宇井徹雄氏の2名が選任されました。

平成16年3月末日現在、正会員 1,954名 学生会員 237名 賛助会員 39社41口です。

今回の理事会では以下のことが審議されました。

  1. 学会業務委託先関連会社における横領事件について
    協議事項の「学会業務委託先関連会社における横領事件について」が最初に取りあげられ、(財)日本学会事務センター執行役服部元紀氏より、事情の説明を受けました。質疑の結果、理事会として、4月の定期監査時に日本学会事務センターへの委託業務に関し、当学会の監事による監査を実施し、その結果を5月の評議員会および総会に報告することが決められました。また、理事会の方針をホームページに掲載することになりました。
  2. 平成15年度学会賞・論文賞・論文奨励賞・特別賞に関する件
    各賞の選考プロセスと下記の最終候補について説明があり、承認されました。
    学会賞
     大野勝久(名古屋工業大学)
      対象業績:JIT生産システムの数理解析に関する研究
    論文賞
     小谷重徳(トヨタ自動車㈱)、大野勝久(名古屋工業大学)、伊藤崇博(名古屋工業大学)
      対象論文:輸送費用と生産制約を考慮した組立ライン決定問題、
         日本経営工学会論文誌、Vol.54,No.4,pp.217-228(2003.10)
    論文奨励賞
     山際孝幸(シャープ㈱)
      対象論文:モバイル機器における触知能に関する研究―回旋による影響を中心に― ー、
         日本経営工学会論文誌、Vol.54,No.2,pp.83-94(2003.6)
         (共著者:吉村 勲(関西大学))
     石垣 綾(東京理科大学)
      対象論文:見込リスクを考慮した多段階生産システムにおける需要適応型かんばん制御方式の設計、日本経営工学会論文誌、Vol.54,No.2,pp.113-123(2003.6)
         (共著者:平川保博(東京理科大学))
    経営システム賞
     柿内幸夫(改善コンサルタンツ(株))
      対象論文:私が考える日本の製造業の将来、経営システム、Vol.13,No.2,pp.59-62(2003.7)
    経営工学実践賞
     山田日登志(PEC産業教育センター)
      対象業績:トヨタ生産方式の実践
    優秀学生賞 30名
  3. 大会規定一部変更(案)について
    大会規定の一部変更(案)の提案があり、一部訂正の上、下記の文案が承認されました。
    大会規定
    第2章第2条
    大会は春季大会および秋季研究大会とする。春季大会は毎年5月に、また秋季研究大会は毎年10月または11月に開催する。ただし、特別な事情がある場合には、理事会の議を経て秋季研究大会の開催月を変更することができる。
      (上記文章ただし以降を追加した)
  4. 平成16年度予算(案)に関する件
    財務委員会提案による予算作成について、年会費の増加が見込めないため、収入額を減らし、支出を抑える方針としたとの説明がありました。審議の結果、例年予算とおりに支出されている事業費の科目以外については、各委員会に減額を依頼し、再度予算(案)を検討することになりました。
  5. 支部交付金(案)に関する件
    支部委員会から支部交付金(案)が提案されましたが、予算(案)の変更に伴い再度、各支部へ減額の依頼をすることになりました。
  6. 会員委員会に関する件
    会員委員会から会員増強案が提示され、協議した結果、マイナーチェンジ版のパンフレットによる勧誘は見送ることになりました。また、黒田会長の意向を受け、平成16年度中に抜本的に改定した魅力的なパンフレットを、会員委員会主導で作成し、今期中に勧誘し会員を増強して次期に引き継げるようにすることになりました。その際に今回調査の勧誘先リストを活用すること、また勧誘方法はさらに具体的な検討をすることになりました。
  7. 全国IE大会協賛名義の借用願いに関する件
    全国IE年次大会への協賛をお願いしたいとの提案があり、承認されました。なお、他の学協会の事業への協賛・後援については、予算措置が伴わない限り、国際・渉外担当理事が判断して行い、理事会へ報告することとなっていることが再確認されました。
  8. 論文誌の英文特集号企画に関する件
    No.6を英文誌にしていくことの提案があり、承認されました。また、論文の掲載方法等については、具体的な案を提案してもらうことになりました。
  9. ホームページ公募要領に関する件
    応募資格の範囲を、会員のみとしたのを、経営工学関連学科・専攻・コースに在籍する学生については非会員でも認めること、賞金10万円のほかに、佳作として図書券2,000円~3,000円程度を謹呈することの提案があり、承認されました。公募については、ホームページ及び経営システム誌に掲載することになりました。
  10. 会長報告
    黒田会長より、下記について報告がありました。
    1)科学研究費補助金審査委員の推薦依頼について、社会システム工学および安全システムの分野に各1名ずつ推薦したこと
    2)研究発表会における社会人参加率の向上に関するキャンペーンを実施したいので、各委員会にて具体的施策を検討してほしいこと
  11. 特別委員会2
    現在の学会発表、論文誌への掲載論文の状況から検討課題が提案され、学会のあるべき姿、展望、課題について考えるべきとの意見がだされ、シンポジウムの開催を検討しているとの報告がなされました。また、他学会、協会との協力体制について調査中であり、特別委員会1との連携も必要であり、春季大会期間中に合同の委員会を開催していきたいとの提案がありました。
  12. 経営システム
    今後の予定(第14巻1号~第14巻3号)について報告があり、学会誌刊行センターとの契約内容を見直したいとの報告がありました。
  13. 研究
    「横断型科学技術の役割とその推進」政策提言プログラムの最終報告書がまとまったので、次回理事会にて報告すると説明がありました。
  14. 企画
    秋季研究大会(10月開催)にて、若手研究者によるシンポジウムを開催するとの報告がありました。
    なお、他委員会企画との講演内容等との調整が必要との提案がだされました。
    FMESシンポジウム委員交代の申請があり、黒田会長より伊藤謙治教授(東京工業大学)を推薦をしたとの報告がありました。
  15. 国際・渉外
    APIEMS2004が、12月12~15日オーストラリアANAホテルにて開催されること、日本技術士会との連携事業として4月1日のセミナーに枇々木教授(慶應義塾大学)を講師として派遣したことの報告がありました。
  16. 行事
    春季大会にて開催されるショートコースの概要についての報告がありました。また、IE協会会員はショートコースのみ無料でしたが、大会に参加する場合には会員扱いとすることが確認されました。
  17. 会員
    除籍対象者に対する確認の手紙、学生会員への種別変更に関する手紙についての進捗が報告され、いずれも予想以上の成果が得られたとの報告がありました。除籍対象者については、会費未納2年以上の会員について同様の確認の手紙を発送することになりました。
  18. 支部
    中国四国支部から大学院生の研究発表会を卒論発表会と同様に扱っても良いかとの確認依頼があり、現行でも大学院生と学部生の発表会が同時開催されており、規定上は問題ありませんが、必要であれば学生部会細則を見直すとの提案がありました。
  19. 平成16年度通常総会・評議員会について
    議題が確認され、一部修正の上、名誉会員については候補者の有無を確認することになりました。
  20. 大会
    平成16年度春季大会の概要について説明がありました。秋季研究大会以降については下記の通りになったとの報告がありました。
     平成16年度秋季研究大会 日程:9月15・16日 場所:愛知学院大学(予定)
     平成17年度春季大会    日程:未定     場所:日本大学

次回理事会は、平成16年5月21日(金)PM17:00から、高崎にて開催されます。