第26期 第11回理事会だより

 第26期理事会の第11回会合が平成14年3月15日、東京の青山学院大学総研ビルにて開催され、理事11名(1名欠席)と監事2名が出席しました。

 中村理事が3月13日に逝去されたことを受け、最初に1分間の黙祷を捧げ、議事に入りました。理事会当日に執り行われた広島での葬儀には太田会長が参列されました。そのため、黒田副会長が理事会への会長到着まで議長代理を務め、議決事項を後回しにし、協議・報告事項から議事を進めました。

 議事録署名人として河野宏和氏、豊島文雄氏の2名が選任されました。

 平成14年2月末日現在、正会員2,091名、学生会員123名、賛助会員60社62口です。

 今回の理事会では以下のことが審議されました。

  1. 定款の改正および関連規定類の改正について
     前回理事会後、文部科学省へ定款改正の事前申請をしたところ、文部科学省より「現在の定款を、文部科学大臣の所管に属する公益法人のモデルに合わせるように」との指導があり、これに従って定款改正案の一部を変更しました。また、「定款の附則については変えてはいけないとの指導もありました。これらを受け入れた案に対して、文部科学省から定款改正案の事前承認がありました。これに基づき、定款改正案を協議した結果、承認されました。

  2. 経営システム誌論文投稿規定廃止に伴う会員規定の改正について
     前回理事会にて承認された経営システム誌論文投稿規定廃止に伴い、会員規定の一部を改正する必要があるとの説明があり、改正案を協議した結果、承認されました。

  3. 支部規定の改正、支部細則の新設および関連規定類の改正について
     現在の各支部の運営及び財政を見直し、活動の状況を把握することを目的として現行の支部規定を改正し、新たに支部細則を新設することになりました。これらの案を協議した結果、規定改正案については承認され、細則については案に記載された第6条の支部連絡会の目的について、および第11条の支部交付金について再度検討することになり、次回理事会に再提案されることになりました。

  4. システム関係学会連合懇談会への参画について
     当学会からは、河野理事に学会の窓口として担当して頂くことになりました。

  5. 平成13年度の各賞候補について
     各賞の選考プロセスについて説明があり、候補者の報告がありました。協議した結果、下記の候補者が承認されました。

    学会賞坪根 斉(東京都立科学技術大学)
    論文賞該当者なし
    論文奨励賞山田哲男(電気通信大学)、楠川恵津子(大阪府立大学)、竹野健夫(岩手県立大学)
    経営システム賞松本陽子((株)竹中工務店)
    優秀学生賞別紙資料27名(最終的には1名追加され28名になっています)

     また、特別賞については、委員会にて検討しているとの報告がありました。

  6. 理事の補充について
     中村理事のご逝去に伴い、理事補充について、選挙次点者に依頼する旨の提案があり、承認されました。これに基づき、評議員会・総会に諮る手続き等について検討していくことになりました。

  7. 研究委員会
     現在の専門分野キーワードは、入会申込書・大会発表申込書・レフェリの選抜で使用されていますが、それぞればらばらになっています。これらを統一し、また、新しいものにするため、研究委員会が専門キーワードの改訂案と英語標記案を作成し、これらが報告されました。この変更については規定がないため、理事会にて承認していくこととし、協議した結果、3月末までに意見を集約して、次回理事会までに議決案としてまとめることになりました。

  8. 財務委員会
     平成13年度決算見込(案)・平成14年度の予算(案)について説明があり、決算については、論文掲載料の収入見込みがあり、収入支出が同じになるとの報告がありました。本年度同様に、収入があまり大きく見込まれないため、財務委員会にて支出をかなり押さえ、支出(案)の資料を作成したとの報告がありました。これに基づいて、各委員会事業の調整を協議した結果、さらに財務委員会にて検討し協議を深めることになりました。また、委員会では財政状況から会費値上げについてシミュレーションを行っているとの報告がありました。

  9. 大会委員会
     平成14年度春季大会について、発表申し込み件数が95件になり、例年に比べて少ないとの報告がありました。プログラムについては、経営システム誌へ掲載することになりました。また、大会の懇親会のあり方と懇親会費について検討しているとの報告がありました。

  10. JABEE委員会
     第8回拡大FMES/JABEE委員会の報告がありました。昨年度に試行された早稲田大学・鳥取大学の審査に関わった委員と、審査された側の大学関係者が集まり、問題点・要望について話合い、報告書がJABEEへ提出されることになった等の報告がありました。経営工学およびその関連分野の分野別要件の一部変更について、JIMA/JABEE委員会にて検討し、FMES/JABEE委員会に提案する旨の報告もありました。これには、理事より「修得すべき知識・能力に経営管理に関する原則・手法とあるが経営工学および経営管理に関する原則・手法とすべき」との意見が出されました。また、これから審査をしていく上で、学会として審査員を増やしていく検討をしなければならないとの提案がありました。
     第18回FMES・研連シンポジウムについて、昨年度に行われた試行についての報告および、JABEEに関連した講演が、5月17日(金)に、青山学院大学にて午後1:30から開催されるとの報告がありました。このシンポジウムの案内は経営システム誌に掲載し、会員へPRすることになりました。また、当日の午前中には、FEMS関連学会会長・副会長の意見交換会があり、当学会からは太田会長、黒田副会長、岸田理事が出席することになりました。

  11. 編集委員会
     平成14年度の編集関係の予算案および論文投稿規定の改正についての報告がありました。

  12. 国際渉外委員会
     APIEMS新ジャーナルの編集について、説明があり、審議した結果、河野理事を学会の窓口とし、Hwang会長からの対応を見ながら、もう少し様子をみることとし、さらに協議を深めることになりました。

  13. 行事委員会
     春季大会でのショートコースの開催内容について説明があり、案内に講演要旨を付け加える旨の提案があり、早急に準備することになりました。また、前回と同様に、IE協会ホームページに掲載してもらうよう依頼することになりました。

  14. 庶務委員会
     特許庁へ申請していた特許法第30条第1項(実用新案法第11条第1項において準用する場合を含む。)の規定に基づく学術団体としての指定について、特許庁より平成14年1月22日付で指定されたとの報告がありました。

  15. 生産管理用語辞典
     生産管理用語辞典について、規格協会との契約書・辞典のケースの体裁・特別頒布のお知らせについて説明がありました。また、執筆者への原稿料の支払いについて話し合った結果、図書券(8千円分)か辞典3冊を選べるようにすることになりました。会員へ周知するため、生産管理用語辞典の会員特別頒布案内を経営システム誌へ掲載することとしました。

  16. 倫理規定検討委員会
     倫理規範の草案について説明があり、審議した結果、4月15日までに意見を集約し、最終案にまとめ、理事会から評議員会・総会で提案することになりました。

 次回理事会は5月17日、FMES・研連シンポジウム終了後、青山学院大学にて開催されます。