主催:(社)日本経営工学会
日時:平成16年5月23日(日)10時―16時30分
会場:高崎経済大学
住所:370-0801 群馬県高崎市上並榎町1300 TEL027-343-5417
JR高崎駅西口バス乗り場2番(群馬バス)~約30分~高崎経済大学前
参加費: 正・賛助会員は当日受付11,000円、事前申込10,000円、
非会員は当日13,000円、事前12,000円
大会参加者とIE協会会員はショートコースを無料で聴講できます。
サプライチェーンマネジメント(SCM)とCRMを中心とした平成15年度秋季大会併設ショートコースでは多数の参加をいただきました.今回のショートコースでは,最近各方面からの注目が著しい無線タグ、ICタグ、2次元コード等を中心にそれらを実用化している企業の方々のお話も含めショートコースを開催します。トレーサビリティをキーワードにそれを支えるRFIDの技術など最新のテーマを取り上げます。
講師は産業界の第一線でご活躍されている方々を予定しています.実務家をはじめとする大会参加者への皆様が,継続的な学習の場,啓発の 場としてご参加頂ければ幸いです.
● | 主催者側趣旨説明 | 10:00~10:05 |
(1) | 太田秀一(経営コンサルタント) < 小売を変える FPD + RFID> |
10:05~11:05 |
(2) | 羽鳥 友治(国分(株) 情報システム部) < 卸を中心とした RFID 活用> |
11:10~12:10 |
(3) | 真田 久仁彦(サッポロビール(株) 経営戦略本部) < 流通の課題を可視化する、ECR スコアカード> |
14:20~15:20 |
(4) | 中島 洋((株)日立製作所 IDソリューション統括本部) <RFIDの動向とトレーサビリティ> |
15:30~16:30 |
(注:プログラム(3)および(4)の時間帯が当初より10分繰り上げられています。)
(1) 太田 秀一(経営コンサルタント)
<小売を変える FPD + RFID>
RFID 導入事例が最も目立つ場所は、店頭である。そこで本講では、 まず Retail Management と Efficient Consumer Response の 2 分野の先行研究から、店舗経営の成功要因群をリストアップの上、 Visual Presentation 推進のために、FPD (薄型表示装置)を 活用した事例群、また FPD と RFID の両方を活用した事例群( 日用品のマルエツ、非日用品の米 Prada など)から、 当分野での RFID 導入成功要因につき、新たな枠組と仮説を提示したい。
(2) 羽鳥 友治(国分(株) 情報システム部)
<卸を中心とした RFID 活用>
食品流通の世界では、RFID により、生産加工流通履歴情報の開示や 物流業務の効率化が期待されているが、その期待を実現するには、 RFID の適用範囲や導入効果、また導入ロードマップや導入コストなど、 具体論の明確化が必要であり、そこで近年、複数の企業は、 GCI 研究会(Global Commerce Initiaive)にて、 研究や、効果測定のための実証実験や、課題抽出を行った。 本講では、その研究・実験の内容・結果をご紹介する。
(3) 真田 久仁彦(サッポロビール(株) 経営戦略本部)
<流通の課題を可視化する、ECR スコアカード>
多岐にわたる流通効率化の課題を自社内および取り組み先で定量的 に共有するにはどうすればよいか。本講では、その有力な回答とし て、ECRスコアカードを紹介する。海外の標準化団体が策定した ものを、本邦GCI研究会の下、多くの企業が共同で仕様やガイダ ンスの原案を策定中である。本講では、複数の活用レベルのうち、 汎用性が最も高いと思われる中級スコアカードの活用の方向性を論 じる。
(4) 中島 洋 ( (株)日立製作所 IDソリューション統括本部)
<RFIDの動向とトレーサビリティ>
製造業、食品、物流、図書館など、RFID の活用できる 分野は多い。本講では、これら RFID アプリケーションを 支えるRFID テクノロジー、特に日立の関連技術を紹介し、 産学官にわたる標準化活動などの取組みを講述するとともに、 利用者の期待とRFID普及の課題を明らかにする。 また具体的なトレーサビリティ分野における当社の 取組み事例を紹介しながら、今後の展望を論ずる。
以上