IFPRについて

1. IFPRの組織と活動

IFPR:International Foundation for Production Research には以下の3つのRegionがあります。
(IFPRへのリンク http://www.ifpr-icpr.net/ )

* アメリカ(Chairmanは、Luis Quezada教授(チリ))
* アフリカ・ヨーロッパ・中近東(Chairmanは、Agostino Villa教授(イタリア))
* アジア・太平洋(Chairmanは、Chin-Yin Huang教授(台湾))

 International Conference on Production Research:ICPRは、IFPRと開催国の組織委員会の共催として2年に1度行われる国際会議です。開催国の決定はIFPRの理事会で行われます。

 開催国の決定はIFPRの理事会で行われます。ICPRは第1回が1971年にイギリスのBirminghamで開催され、これまでに21回開催されています。なお、日本での開催は2回、いずれもJIMAが組織しています。また、今後の開催予定として23回(2015年)までが決まっています。以下にその開催地と開催年(予定を含む)を紹介します。

(1)Birmingham,UK(1971), (2)Copenhagen,Denmark(1973), (3)Amherst,USA(1975), (4)Tokyo,日本 (1977), (5)Amsterdam,Netherlands(1979), (6)Novi Sad,Yugoslavia(1981), (7)Windsor,Canada(1983), (8)Stuttgart,Germany(1985), (9)Cincinnati,USA(1987), (10)Nottingham,UK(1989), (11)合肥,中国(1991), (12)Lappeenranta,Finland(1993), (13)Jerusalem,Israel(1995), (14)Osaka,日本(1997), (15)Limerick,Ireland(1999), (Special),Bangkok,Thailand(2000), (16)Prague,CzechRepublic(2001), (17)Blacksburg,USA(2003), (18)Salerno,Italy(2005), (19)Valparaiso,Chile(2007), (20)上海,中国(2009), (21)Stuttgart,Germany(2011), 22:Brazil(2013), 23:Manila,Philippeens(2015)


2. IFPR理事会報告

2011年7月31日~8月4日までドイツのStuttgartで第21回International Conference on Production Research:ICPRが開催されました。当地での開催は1985年の第8回ICPRに続き、2回目の開催になりました。この期間中、31日(日)午前9時30分~午後1時分までMaritim Hotel StuttgartにてIFPR理事会が開催されました。

以下にその要点を報告します。

(1) IFPRの新理事
以下の5人が承認されました。
Anthony Shun Fung Chiu(Philippines)
Chin-Yin Huang(Taiwan)
Gonzalo Mejía (Colombia)
Marek Fertsch (Poland)
Wilfried Sihn (Austria)

なお、現在、日本からの理事は以下の4名で全てJIMA会員です。
市村隆哉日大名誉教授
石井和克金沢工大教授
能勢豊一大阪工大教授
松井正之神奈川大教授


(2)新役員体制
以下の担当が決定されました。
会長 石井和克(日本)
庶務担当理事 Sergio E. Gouvea Da Costa(ブラジル)、次回第22回ICPR組織委員長

財務担当理事は今回の理事会でIFPRの定款が決定し、IFPRは今後財務機能を持たない組織として運営されることが了承された。従って、今後はICPRの組織委員会が財務業務を全て担当する。
なお、庶務担当理事は次期会長予定者になります。


(3)次回第22回ICPRはIguassu Falls(ブラジル)で2013年7月28日~8月1日に、
また、第23回ICPRは2015年にマニラ(フィリピン)に決定しました。

なお、ICPR開催国は3つのRegionの持ち回り制を尊重することが、再度確認されました。
ICPR2013ブラジルの概要は以下の通りです。

①大会のメインテーマ
メインテーマは“CHALLENGES FOR SUSTAINABLE OPERATIONS : Planning, Implementing and Managing Reverse Networks“

②テクニカルセッショントピック候補
 Industrial Engineering
 Operations Strategy and Performance
 Production Technology, Systems and Management
 Service Engineering
 International Production
 Environmental and Social Issues

③主なスケジュール
*アブストラクト締切:2012年11月16日。
*フルペーパー締切:2013年3月1日
*フルペーパー採択通知:2013年4月11日
*大会開催:2013年7月28日~8月1日

④参加費
   *一般参加費 US$600(2013年2月1日までのEarly birds US$500)
   *学生および退職者US$300


(4) 第20回ICPR in Shanghai2009の最終報告
参加者は30カ国から247名であった。Proceedingsに掲載された論文・寄稿は33カ国から239編(内、基調講演3編、一般研究論文219編、Dar-El教授追悼論文および寄稿20編)であった。


(5) 第21回ICPR in Stuttgartの概況報告
   アブストラクトの投稿は47カ国から612編あった。トップ3は上位からドイツ(113編,18.5%)、日本(91編、14.9%)、ブラジル(78編12.7%)であった。
   採択論文は36カ国、394編で、上位3カ国はドイツ(24.4%)、日本(15.5%)、ブラジル(10.2%)であった。また、分野別論文数構成比率は上位4分野でLogistics & Supply Chain(21.3%)、Management Strategies(17.5%)、Production(10.7%)、Human Factor & Health(7.1%)であった。
   なお、アクセプトされたアブストラクトの内、198編が未投稿であり、その上位はブラジル(16.7%)、日本(14.1%)、台湾(11.1%)、ドイツ(8.6%)であった。
   また、今回のICPRの3人の基調講演のスライドは以下のサイトで公開されています。
http://www.icpr21.de/home/keynotes.html


(6) IFPRの新たな定款の設定
D.Spath現会長より新たなIFPRの定款が提案された。この内容は後日IFPR
のホームページに掲載することになったが、その主な提案点は以下の通りです。

①これまでIFPRは理事会メンバーによる会員制で会員より会費を徴収すると共に、ICPRから一定割合の負担金徴収を行って来たが、今後はこれを廃止し、資金管理の機能は各ICPRの組織委員会で運営する。
②これまでの基金は今後のICPRにおけるDoctoral Training & Early Carrier Researcher Programなどの若手研究者支援活動に逐次拠出していく。
③上記②のための資金管理組織としてFraunhofer財団内のIAOおよびIPAがドイツ国内に登録しているNPO組織のFPFが暫定的に管理する。


(7)出版およびWEBサービス
①ICPRのSelected PaperをIJPRおよびIJPRに特集号で掲載することを継続する。
②ICPRのBest Paper受賞論文およびアブストラクト集をIFPRのWebページに掲載する予定。
③若手研究者の活動をIFPRのWebサイトで紹介する。


3. 第14IFPR-APR Meeting 報告

2010128日(水)午前7時から8時の間、IFPR-Asia Pacific Regionalの第14回ミーテイングが開催され,日本から3名,タイ1名,台湾2名、フィリピン1名、オーストラリア1名が参加しました.議題と結論の主なものは以下の通りです。

(1)IFPR-APRの新たな理事としてChin-Yin Huang教授が紹介された。これにより現在のIFPR-APRの理事は以下のようになりました。

Country

Name

Country

Name

Australia

Ebrahim Shayan*

Korea

Jin-Woo Park*

Erhan Kozan

Suk-Ho, Kang*

China

Ming Li*

Philippines

Anthony SF Chiu

Yang Jianguo

Rumel Atienza

Hong Kong

T.N.Wong

Singapore

Lim Beng Siong

Japan

Kazuyoshi Ishii*

Taiwan

David M-C. Wu

Masayuki Matsui*

Yon-Chun Chou

Chin-Yin Huang

Toyokazu Nose*

Thailand

Athakorn Kengpol*

Takaya Ichimura*

Voratas Katchitvitchyanukul

*IFPR Board Member

(2)新たなIFPR-APR議長として第3代議長としてChin-Yin Huang教授が承認、決定されました。

(3)IFPR-APR からIFPR新理事として以下の3名が承認、決定されました。

Prof. Chin-Yin Huang(Taiwan),

Prof. Anthony SF Chiu(Philippines)

Prof. Erhan Kozan(Australia)

なお、IFPR理事の資格条件としては以下の事項が前提になることが紹介されました。

①少なくとも過去3回のICPRに連続して出席していること。

②上記に加え、IFPRの公式論文誌であるIJPRまたはIJPEに2編以上の

論文掲載があること。

  ③上記条件を満たさなくてもIFPRの将来に多大の貢献が期待される国際

的に活躍できる有望な人材で現IFPR理事による特別推薦があった場合。

    ④上記いずれの条件についても個人業績Curriculum VitaeIFPR

Membership Committee(石井委員長)による書類審査を経てIFPR理事会で

       最終決定なされる

(4)第15回IFPR-APR meetingの予定について以下の決定がなされました。

 日程:平成23年10月15日~17日の内の1日

会場: Beijing Friendship Hotel, Beijin, China.

備考:2002年以降継続しているAPIEMSとの共同開催形式をとる

(5)第21回ICPR(平成23年7月31日~8月4日までドイツのStuttgart)開催予定)への支援活動について、以下の申し合わせが行われました。

   Call for papersAPIEMS2010の参加者に配布する。

APIEMS2010の開会式における石井議長の挨拶の中で第21回ICPRのアナウンスを行う。また、当該会議予稿集の石井議長の挨拶で第21回ICPRの紹介記載があることが紹介された。

③その他IFPR-APR理事はAPIEMS2010参加者に対し、各自が工夫してICPRの紹介活動に努める。

(6)第23回ICPR(2015年開催予定)開催国のIFPR-APRからの選考につい

て以下の事項の意見交換と確認がなされました。

Chin-Yin Huang(Taiwan)教授から台湾が立候補したい旨、発言があった。

Anthony SF Chiu(Philippines)教授からフィリピンが立候補したい旨、発言があった。

Jinwoo Park(Korea)教授から韓国開催の可能性を検討であることの報告がなされた。

④結論として、2015年第23回ICPRの開催国決定は第21回ICPRの理事会にて上記候補国がプレゼンを行い、最終決定することが申し合わされた。なお、その準備はSubmission of Proposals for a Future ICPR”マニュアルに準じて行われることも確認された。

(7)その他

IFPR-APRは新議長のChin-Yin Huang教授を中心に協力して行くことを申し合わせた。

Chin-Yin Huang教授がIFPR-APR(http://www.ifpr-apr.net)のウェヴサイトを開設したことが紹介された。このサイトはIFPRおよびAPIEMSのウェヴサイトにもリンクされている

③玄光男博士からIFPR-APRの紹介をAPIEMSの公式誌IEMSに掲載するので原稿を投稿するよう提案があった。

 備考:これまでのIFPRAPRの活動経緯を以下にまとめて紹介します。

No.

Year

Organizer

Place

1

1992

Prof. Li Ming

Shanghai(China)

2

1994

Prof.Ichimura

Tokyo(Japan)

3

1996

Prof.Wong

Hong Kong

4

1998

Prof.Wu

Taipei(Taiwan)

5

2000

Dr.Nagarur

Bangkok(Thailand)

6

2002

Prof. Chou

Taipei(Taiwan)

7

2004

Dr. Kozan

Gold Coast ( Australia)

8

2005

Prof. Chiu

Manila( Philippines)

9

2006

Prof.VoratasKachitvichyanukul

Bangkok(Thailand)

10

2007

Dr.Tsong-Ming Lin,

Kaohsiung,(Taiwan)

11

2008

Professor Hakim Halim.

Bali,(Indonesia )

12

2009

Prof. Li Ming

Shanghai(China)

13

2009

Dr. M.Gen

Kitakyushu(Japan)

14

2010

Prof. Dr. Zahari Taha

Melaka(Malaysia)

以上

(文責)石井和克/2011.3.15